たけ屋で修行をして、独立し、長崎市にて「筑後うどん たけ久」を開業した、江頭さんにたけ屋スタッフで当時の気持ちや現在のお話をお伺いにいきました。

◆ たけ屋を修業の場所として選んだのはなぜですか。

江頭さん:うどん屋になると決めた時に、「ここのうどんが好きでここで修業したい」と思える場所で修業したいという考えがあったので、北部九州を中心にうどん屋を食べ歩いたり、本を見たりして探しました。
たけ屋を訪れて最初に感じたのは味のバランスがものすごく良いってことでした。あとは修業先を決める条件の中に、繁盛しているとか、メニューが多いとか、そういう基準が自然とあったので、自分の中で吟味しながら決めました。
それともう一つ大きなポイントだったのが、当時はレンゲを出さない店が多かったのですが、たけ屋では出てきまして。他にも、食事が終わった後にお茶をすぐに出してくれるとか、そういうサービスが非常に徹底していて、味の次にそういったところがいいなと感じましたね。さらに、家に帰ってインターネットでたけ屋を調べてみると、大将が積極的に様々な社会貢献活動されていると知って、このことも非常に大きなポイントでした。それで、たけ屋を訪れた一週間後には、修業させてくれませんかと連絡しました。

◆ その時、お住まいは長崎だったのですか。

江頭さん:そうですね。家族も長崎にいて、まだ子供が小学5年生と1年生でした。

◆ ご家族の反対はなかったのですか。

江頭さん:家族の反対はなかったけど、親は反対していました。
ただ僕としては、修業先を探すまでに、自分なりの決意は固めていたので、迷いは全然無かったです。

◆実際にたけ屋で修業してみてどうでしたか。

やっぱり、きつかったですよ。きつかったけど、従業員の方がみんな応援してくれたので辛くはなかったです。若い人から先輩まで、ほんとみんなに助けられました。

◆どれくらいの期間修業されたのですか。

江頭さん:ちょうど一年ですね。

◆修業する中で、教訓や心に残っているエピソードなどはありますか。

江頭さん:技術的に教えていただいたことはもちろんですが、一番心に残っているのは大将が壁に貼っていた「毎日まいにち考える、毎回まいかい考える。」という言葉ですね。少しでも上手くなりたいと思って、毎日どうにかならないかなと考える。それは今もずっと続けています。うどんに関連することだったらテレビでも録画したりとかインターネットで調べたりとか。色々な店を食べ歩いて、厨房を見たり、立地条件を見たり、うどんの遮断機を見たり、いろんなことをしています。それは楽しいですね。最初は真っさらから始めて、どんどん良くなるしかないと思っているので。ずっと今も楽しいですね。ただやっぱりそう思うことができるのは、周りの色んな人が支えてくれたからだと思います。

◆実際に「たけ久」のお店を自分でされて、スタッフの教育等にこだわりはありますか。

江頭さん:逆に特別なことはしてないですね。雰囲気を良くするということは心がけていますけど。あとは自分自身が率先してよく働くようにしていますね。教育というよりも自分が率先して行って、それを感じ取ってもらう方が効果もあると思っています。

◆今後の展望とか夢があればお聞きかせ下さい。

江頭さん:ごぼう天うどんが一番美味しい店になりたいというのはあります。修業先を探すときもいつもごぼう天を食べてみて判断していました。私は、派手なものではなく、正統派でスタンダードなうどんで勝ちたいと思っています。

江頭さんのオススメは、鍋焼きうどん

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たけ屋の冬季限定メニューの鍋焼きうどん

たけ久のごぼう天うどんと牛めし

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